HDVはモーニングスター配当フォーカス指数に連動する高配当ETF
HDVは簡単にいうと以下の特徴があります。
１．HDV、SYYD、VYMは超メジャーなアメリカの3大高配当ETF
２．財務が安定していて、配当利回りの高い75銘柄で構成
３．３％程度の配当金を狙うことが可能
４．3、6、10、12月の年4回配当金を受け取ることができる
５．安定した配当収入とキャピタルゲインの両方が期待できる
それでは詳しく見ていきます。
堅実性重視の高配当ETF
iShares Core High Dividend ETF（HDV）は、ニューヨークに本社を置くBlackRock社が運営する高配当ETFです。iSharesシリーズとはBlackRockのETFブランドで、世界のETFの36％を占める世界最大の規模を誇ります。
HDVは、財務が安定していて、配当利回りの高い75銘柄で構成されている、モーニングスター配当フォーカス指数に連動します。この指数はヘルスケア、エネルギー、生活必需品のセクターで全体の60％程度を占めています。下に示す2024年4月時点での、トップ10の企業名を見ても、エクソン・モービル、ジョンソン＆ジョンソン、Verizonといった、高配当でよく知られた会社が並んでいます。また、年4回銘柄の入れ替え作業が行われています。SPYD、VYMと並んで、高配当株好きで知らない人はいないとうレベルの高配当株ETFの一つです。
HDVは世界最大の運用資産規模を誇るBlackRock社が運用しています。HDVの基準価格は2024年4月現在、109ドル程度です。経費率は0.08％で十分に低いと言えます。配当利回りは3％程度でSPYDやVYMと比べるとそれほど高いとは感じません。
SPYDやVYMと同時に買う事でセクターを分散し、どこかの業界が不況に陥ってもその影響を緩和することが可能になります。
それでは私がなぜこれを買ったのかを詳しく見ていきます。
配当の安定性にこそ価値があるという考え方
高配当株を買う場合には、やはりどれだけの配当金が安定してもらえるのかが一番重要です。HDVに組み入れられている銘柄は、どれも財務の健全な会社であり、そこからさらに年4回の組み換えをすることでますますその安定性を確保しています。個別の企業の株である個別株を買った場合、その会社が倒産してしまえば株価はゼロになってしまいます。企業の収益こそが配当の源泉ですので、財務が健全な会社を厳選したHDVであれば、安定した配当金が期待できます。HDVについては、その安定性こそが一番の魅力ではないでしょうか。
また、2024年4月時点での基準価格の推移をみると、10年単位の長い目で見れば順調に右肩上がりをしていますので、高配当だけでなくキャピタルゲインも得ることができる可能性もあります。基準価格が上がれば、同じ配当金が出ていても配当利回りは下がりますので、配当利回り3％と少し低めではあるものの、その分はキャピタルゲインでカバーできているとも考えられます。
配当金は3月、6月、10月、12月と年4回支払われます。平均配当利回りは、2021年3.64%、2022年3.32%、2023年3.98%で安定しています。
買ってみてわかったこと
私がHVDを初回購入したのは2021年9月で、当時95ドルだった基準価格は2024年4月現在は109ドルまで上昇しており、15％程度値上がりしています。配当金は自動的に再投資される設定にしています。
買ってみた感想はSPYDと同じく「安定」の一言につきます。今のところ買い増しの予定はありませんが、健やかな成長を見守っていきたいと思います。株を持つとついつい値動きが気になってしまい、仕事や勉強への集中力が削がれます。スマホで株価のチャートを頻繁に見てしまうようになります。その点、HDVを持ってもそれほどドキドキ感はないため、持っていることを忘れてしまいそうになります。株の名言の中に「株は買ったら、買ったことを忘れなさい」というものがあります。それが実践しやすいのがHDVなのかも知れません。
HDVは、SPYD、VYMと並ぶ優秀な高配当株ETFです。これら3つを分散購入することで、さらに安定した配当金収入を得ることが可能です。
投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。
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