Premier 1Kはユナイテッド航空の最上位のプレミアステータス
ユナイテッド航空のマイルには有効期限がなく、マイルでの航空券がとても簡単に取れます。ユナイテッドのマイレージ登録（無料）を行い、たくさんフライトする事でプレミアステータスが付与されます。ステータスが上がれば、マイルが多くもらえる、優先搭乗できる、座席がアップグレードされるなどさまざまな特典を受けることができるようになります。
私は以前はアメリカ国内線で飛行機に乗る際に、「ビジネスクラスに乗っている人達は、本当に高いお金を払ってここに座っているのかな」と疑問に思っていたのですが、ステータスが上がるにつれ、ステータスの高い人たちは自動的に、しかも無料でアップグレードされているんだという事に気づきました。基本的にはビジネスの席が空いていれば、ステータスの高い順にアップグレードされ、空いたエコノミー席に一人でも多くの人を乗せるようにしているようです。
私は興味本位で最上位であるPremier 1Kを取得し、今のところ家族も含め大満足しています。それでは詳しく見ていきましょう。
Premier 1Kステータスの入手方法
一番簡単なPremier 1Kの取得方法は、ユナイテッドで1月から12月までの1年間に54回フライトし（54PQF)、かつ18,000PQPを貯めることです。しかし、54回フライトするためには、月2～3回は飛行機に乗る必要があります。ちなみに往復は2回、乗り継ぎも１回とカウントされます。
PQPの方はざっくりいうとチケット料金やアップグレード料金をいくら払いましたかという事ですので、18,000PQP貯めようと思うと、フライト代で$18,000使わなければなりません。東京ーニューヨーク間のエコノミーフライトでは片道1,200PQP程度ですので、18,000PQPはなかなかに遠い道のりだとわかります。
さらにPQFもPQPも家族のフライト分は加算してくれません。Premier 1Kが正攻法ではいかに困難な道のりかがわかります。
私は出張でもユナイテッド航空を使い、さらに日本への一時帰国の際にも、JALやANAの良質なサービスをあきらめてユナイテッド航空を使い続けることで、ここ数年は3段階目のPremier Platinumステータスまでは到達できています。Premier Platinumは36PQF+12,000PQPです。
そうすると、毎年3月になると、ユナイテッドからPremier 1Kにアップグレードしますか？というオファーが来ます。ただし、これは無料ではありません。Premier 1Kアップグレードにかかるための料金は、その年に稼いだPQF（何回フライトしたか）、PQP（フライトチケットをいくら購入したか）によって変わるようです。正確な計算式はわかりませんが、54PQF、18,000PQPに近いほど、アップグレード料金は安くなっていくという仕組みです。
昨年から、興味本位でお金を払ってPremier 1Kステータスを買っています。実際に買ってみると、高い分の価値はあるなと感じます。2024年5月時点での各ステータスの特典は以下のようになっています。
United Airline公式サイトより
Premier 1Kのメリット
Premier 1Kには以下のメリットがあります。
１．スーツケース３つまで無料で預け入れ可能
２．エコノミーより座席幅が広いエコノミープラス席を自分と8人まで、予約時に無料で座席指定可能
３．搭乗時に列に並ばず、優先搭乗できる
４．フライトの96時間前に座席がアップグレードされる
５．フライトのマイルが11倍
６．280 PlusPointが付与される
それでは一つずつ解説します。
１．スーツケース３つまで無料で預け入れ可能
スーツケースは3つまで無料で預け入れできます。同じフライトの同僚や家族分のスーツケース代を無料にしてあげることができます。
２．エコノミーより座席幅が広いエコノミープラス席を自分と8人まで、予約時に無料で座席指定可能
アメリカ国内線でも、国際線でも、エコノミープラスの席を予約時に無料で指定することができます。同僚や家族の分も8人まで取ることができます。名前が似ていますが、国際線のプレミアムエコノミーではないので注意が必要です。エコノミープラスは前の席とのシート間隔が広いためリラックスでき、飛行機の前側に位置していますので、降りる際も早めに飛行機から出ることができます。
３．搭乗時に並ばす、優先搭乗できる
ユナイテッドは搭乗時にGrope1とGrope2の2ラインで並びますが、1Kだと並ぶ必要はありません。サポートが必要な方、2歳以下の子連れの方、ミリタリー関係者などの後に1Kメンバーが呼ばれますので、そのタイミングでゲートの椅子から立ち上がって搭乗することが可能です。シート上部の荷物入れも十分に空きがある状態で搭乗できます。私は搭乗の時間は本当に無駄だと考えていて、さっと席について、本を読んだり映画を見たりしたいので、この優先搭乗が気に入っています。私だけ1Kステータスでも、家族全員一緒に優先搭乗できますので、家族からも大好評です。
４．フライトの96時間前に座席がアップグレードされる
これに関しては微妙です。ビジネスの席がすでに埋まってしまっている場合には当然アップグレードはされませんし、空いていても96時間前にアップグレード連絡が来ていないことが多いです。電話で聞くとシステムで自動的に割り振られているようです。正直あまり当てにはなりません。飛行機に乗る直前のゲートでボーディングパスをスキャンした時に、アップグレードされたことも何回かありました。
また、ユナイテッドアプリのフライトステータスの画面で自分が何番目の順位でアップグレード待ちなのかも見ることができます。
また、この無償アップグレードはアメリカ国内およびカナダ、メキシコ、グアム、ミクロネシアまでのフライトに限られるようです。残念ながら日本行きのフライトでは無償アップグレードは適用されません。あとで述べるPlusPointによるアップグレードが必要です。
５．フライトのマイルが11倍
ざっくりいうとフライトチケット購入金額の11倍のマイルが付与されます。$1,000の航空券であれば1,1000マイル。昨年夏の東京ーニューヨーク間のエコノミーの往復フライトを例に挙げますと、$2,400で26,600マイル程度です。26,000マイルあれば、カリブ海の島くらいであれば無料航空券が取れてしまいますので、11倍のマイル付与はかなり大きいです。
６．280 PlusPointが付与される
このプラスポイントの破壊力がすごいです。これにこそPremier 1Kを買う真の価値があります。ユナイテッドでは、座席のアップグレード方法が3つあり、①現金でアップグレード、②マイルでアップグレード、③PlusPointでアップグレードです。例えば、東京ーニューヨーク間のビジネスクラスへのアップグレードであれば片道40 PlusPointで申請できます。プレミアムエコノミーへのアップグレードでは20 PlusPointです。もちろん座席が空いていればビジネスクラスに乗ることができます。自分と同伴していない家族のフライトに対しても使う事ができます。我が家では家族だけ先に日本に一時帰国することが多いのですが、その場合でも私がユナイテッドマイレージのサイトから、家族の予約確認番号で検索し、家族分のチケットに対してアップグレード申請をすることができます。40 PlusPointを使ってアップグレード申請したとしても、もしアップグレードされなかった場合にはポイントは戻ってきます。有効期限は一年間ですが、非常に魅力的なシステムです。
ユナイテッドのPlusPointの使い方
Platinumで40ポイント、1Kで280ポイント付与されるPlusPointの使い方を解説します。
まず、下記My Unitedの画面でView upgradeを選択します。
Currentのタグを選択し、予約しているフライトのManage tripを選択します。
Upgrade cabinを選択します。
支払い方法でPlusPointsを選択し、Continueボタンを押せば、Upgrade申請ができます。
我が家では、これで東京ーニューヨーク間の往復フライトがビジネスにアップグレードされました。お金もマイルも使うことなく、国際線のビジネスクラスにアップグレードできれば、数千ドルから数万ドルの価値になります。
さらに効率よくPQPを貯める方法
ユナイテッドのプレミアステータスを上げていくためには、ひたすら乗る方法だけでなく、ユナイテッドのクレジットカードを持ち、使った金額によってPQPをゲットする方法もあります。
United Airline公式サイトより
私は、まず最初にUnited Explorerを作成し、数年使ったのちに解約しました。そしてさらにクレジットカード入会ボーナスをゲットするために、Explorerを解約したその日にUnited Clubカードを申請しました。これらのカードを持っていれば、$500使うごとに25 PQPをゲットできます。United Clubであれば、最大10,000 PQPまで貯めることが可能です。まあ10,000 PQP貯めようと思うと20万ドル使わないといけませんので、さすがに現実的ではないですね。とにかくPQPを貯めるのは難しいという事がわかると思います。
ユナイテッドPremier 1Kは、PlusPointを使いたい人向け
ユナイテッドのPremier 1Kは簡単に手に入るステータスではありませんが、よくユナイテッドを使う方であれば一度は狙ってみてもいいかもしれません。
Premier 1Kのメリットの中でも特に、280 PlusPointの価値は見逃せません。40 PlusPointで国際線の片道のビジネスクラスへのアップグレード申請ができますので、最大7回ビジネスクラスに乗ることができます。これだけで数千ドルから数万ドルの価値があると言えます。
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