【2025年2月】アメリカのS&P500関連商品 どれを選べはいいのか解説

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S&P500の基本情報

S&P500はアメリカの経済動向を示す指数(ベンチマーク)として、広く使われています。簡単に言えば、S&P(スタンダード&プアーズ)社が考案した、アメリカ経済をシンプルに表すための指標の一つです。S&P500指数が上がれば、概ねアメリカ経済は好調だという事です。

S&P500の基本的な情報は以下の通りです。

  • 構成: 米国の代表的な500社の大型株(時価総額が大きい企業)で構成される指数
  • 運営: S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P Dow Jones Indices)が管理
  • 算出方法: 時価総額加重平均方式(時価総額の大きい企業ほど指数に与える影響が大きい)
  • 定期的な銘柄入れ替え: 企業の時価総額や業績などを考慮し、構成銘柄は定期的に見直される。業績が低迷した企業は除外され、新たな成長企業が追加される。TOP10銘柄と構成比率は下記の通りで、アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾンと世界的な巨大企業がずらりと並ぶ。
https://finance.yahoo.com/quote/VOO/holdings/
  • 過去の実績: S&P500は長期的に右肩上がりの成長を続けており、平均年率リターンは約7〜10%。インフレ調整後でも5〜7%のリターンが期待できる。リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)などの暴落を経験しても、長期的には回復傾向。下記のグラフを見てもわかる通り、どんな不景気からも回復し、今なお上昇中。

他の株価指数との比較: 構成銘柄や構成銘柄数がそれぞれ異なります。

投資方法は大きく3種類

S&P500への投資方法は大きく分けて下記の3種類あります。

ETF(Exchange Traded Fund上場投資信託):

  • 証券取引所に上場している投資信託の事で、上場企業の個別株と同じように市場でリアルタイムに売買できる
  • 購入価格はリアルタイムに変化

投資信託:

  • 証券取引所に上場していない投資商品で、一日一回、基準価格が決まる
  • リアルタイムに取引はできないが、金額指定で少額でも購入が可能
  • 自動購入が可能であるため、積立投資に向く

先物取引:

  • 指数や商品(原油、金など)を、将来の特定時点での売買を約束する金融商品
  • レバレッジを利用できるため、少額で大きな取引が可能
  • 上級者、トレーダー向き

まず、ETFの場合、価格がリアルタイムに変化するため、最初はいつ購入ボタンを押せばいいのかとても不安になると思います。買ったとたんに価格がどんどん下がっていってしまい、買ったことを後悔する可能性もあります。市場価格で購入する場合、購入ボタンを押すと、即購入する事ができます。市場が開いていればいつでも売り買いできるため、流動性が高いと言えます。

ちなみに私はQQQMというNASDAQ100に連動するETFを持っています。今は定期的な買い付けはやめていて、持ち続けながら増えるのを楽しみに待っている状態です。

次に投資信託についてですが、私が一番のメリットだと感じる事は、月1,000ドルというように決まった金額分だけ購入できる事です。例えばその日の投資信託の基準価格が260ドルであれば、1000÷260=約3.85株購入できます。端数が出ても問題はありません。こうする事で精神的な負担が少なく買えるのが気に入っています。その日の基準価格は、証券取引所がアメリカ東海岸の午後4時にクローズ後、午後6時に決定されます。注文しても取引が確定するまでには1日以上かかりますので、焦らないようにしましょう。私は初心者は投資信託から始める事をおススメします。

最後に先物取引ですが、私は手を出したことがありません。トレーダーになりたいわけではない人にはあまり関係はないかと思います。このブログでは先物取引は取り扱いません。

よって、次にS&P500のETFと投資信託にはどんな商品があるのか紹介します。

S&P500連動型ETF

S&P500指数に連動するETF商品として有名なものは下記の3種類です。

SPDR S&P 500 ETF Trust (SPY)

  • 運用会社: State Street Global Advisors
  • 経費率: 0.09%
  • 純資産総額: 約99兆円
  • 設定日: 1993年1月22日
  • 基準価格: $553 (2025年2月4日)

Vanguard S&P 500 ETF (VOO)

  • 運用会社: Vanguard
  • 経費率: 0.03%
  • 純資産総額: 約89.8兆円
  • 設定日: 2010年9月7日
  • 基準価格: $601 (2025年2月4日)

iShares Core S&P 500 ETF (IVV)

  • 運用会社: BlackRock
  • 経費率: 0.03%
  • 純資産総額: 約88.8兆円
  • 設定日: 2000年5月15日
  • 基準価格: $604 (2025年2月4日)

これら3つのティッカーシンボルであるSPY、VOO、IVVは聞いたことがある方も多いと思います。これらの投資商品を比較するうえで、何よりも重要なのは経費率(Net Expense Ratio)です。S&P500指数に連動するという事は、基本的にはどれを買ってもS&P指数と同じ運用成績になる事を目指しているという事です。しかし、実際には各運用会社の経費が掛かっているため、経費率が高ければ高いほど運用成績は低くなります。ここで紹介した3つはどれも0.1%を切っているため、実は運用成績の差はほとんど誤差レベルになります。純資産額も非常に大きいため、これらのETFが将来なくなる事は考えにくいでしょう。なぜか基準価格も非常に似通っています。この3つの中であれば、どれを選んでもほとんど差はないと考えられます。

S&P500連動型投資信託

次に、S&P500指数に連動する投資信託商品として、有名なものは下記の3種類です。

Vanguard 500 Index Fund (VFIAX)

  • 運用会社: Vanguard
  • 経費率: 0.04%
  • 純資産総額: 約1.2兆ドル
  • 設定日: 1976年8月31日
  • 基準価格: $557.64 (2025年2月4日)
  • 最低購入金額: $3,000

Fidelity 500 Index Fund (FXAIX)

  • 運用会社: Fidelity Investments
  • 経費率: 0.015%
  • 純資産総額: 約5680億ドル
  • 設定日: 1988年2月17日
  • 基準価格: $209.79 (2025年2月4日)
  • 最低購入金額: $0

Schwab S&P 500 Index Fund (SWPPX)

  • 運用会社: Charles Schwab
  • 経費率: 0.02%
  • 純資産総額: 約650億ドル
  • 設定日: 1997年5月19日
  • 基準価格: $92.75 (2025年2月4日)
  • 最低購入金額: $0

資産規模が一番大きなものはVangard社のVFIAXです。しかし、私がずっと購入しているのはFidelity社のFXAIXです。なぜなら経費率が最も低い0.015%だからです。やはり誤差レベルであっても少しでも安い経費率のものを選びたいもの。もちろん、どれを選んでも本当に素晴らしい投資商品だと思います。これらの投資信託は基準価格がバラバラですが、これは高い低いを比べるものではないため、特に気にする必要はありません。

投資信託の注意点としては、最低購入金額が設定されている場合があることです。VFIAXは最低購入金額が$3,000ですので、$3,000以上の注文を入れる必要があり、少額で始めたい人向けではありません。

また、今回紹介したETFと投資信託6種類の中で、唯一分配金が年一回支給なのが、SWPPXです。残りは年4回支給されます。年間の利率には大差ないため、どちらがいいかは好みの問題です。私は年4回に分けてもらえる方が、投資を続ける励みになるので好きです。ちなみにETFや投資信託の分配金とは、個別株でいう配当金の事です。S&P500の中には配当金を出している会社も多く存在するため、それらの配当金から分配金が発生します。

ちょっと変わったFNILX

変わり種を一つ紹介しておきます。FidelityのFidelity ZERO® Large Cap Index Fund(FNILX)です。これもアメリカの時価総額の高い企業500社の時価総額加重平均方式の投資信託です。よって構成銘柄、構成割合ともにはほぼS&P500と同じです。

Fidelity ZERO® Large Cap Index Fund(FNILX)

  • 運用会社: Fidelity Investments
  • 経費率: 0%
  • 純資産総額: 約120億ドル
  • 設定日: 2018年9月13日
  • 基準価格: $21.53 (2025年2月4日)
  • 最低購入金額: $0

特徴はなんといっても、経費率が0%であることです。これはS&P500というブランドを商品名につけない事で、S&P社へ支払うブランド料を抑えているため出来ていると考えられます。2018年にできたばかりの比較的新しい投資信託です。また、分配金は年1回となります。あえてFNILXを選ぶ必要性はありませんが、参考まで。

結論

初心者の方で毎月定額積立をしたいなら投資信託が最適です。その中でも手数料が安く、分配金も年4回もらえるFXAIXがおススメです。投資の世界では自分がよく知らないモノ、理解できないモノに投資する事が一番危険な事だと言われます。ある程度の予備知識を身に着けてから、少額で始めてみる事が重要です。

※投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。

この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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