高い金利は企業努力の証
なぜSoFi銀行のSaving Accountの利息は4.6%APYと高く、Chase銀行は0.01%APYと低いのか?
※2024年10月現在、4.5%APYに変更されました。
それはずばり、高い金利で事業拡大を狙っているネット系の銀行と、低い金利でもいくらでもお金を預けたままにしてくれる大量の預金者がいる大手銀行との差です。
理論的には金利はアメリカの政策金利まで上げることができる
私は2024年1月にSoFiバンクに申し込み、Checking AccountとSaving Accountを開設しました。口座開設はオンラインで5分ほどで完了します。2024年6月末までは、口座開設ボーナスがあり、5,000ドル以上のダイレクト・デポジット(会社からの給料振込)を行って、300ドルの入会ボーナスをもらいました。また、開設した口座に$5,000以上の入金をすることによって、Checking Accountで0.5%APY、Saving Accountで4.6%APYという高い金利で預金を運用することができます。
しかし、これがずっとこのまま続くかと言うと、そんなことはありません。以下のSoFi公式のXのポストを見ると、2022年12月には3.75%のAPYだったものが、段々と上昇していき、2023年10月からは4.6% APYとなった事がわかります。ではなぜ徐々に上がってきたのかと言うと、それはアメリカの政策金利が上昇したからです。
アメリカの政策金利は下記の様に動いており、2022年から急激に上がってきたことがわかります。
銀行は政策金利が上がるとお金を貸す時に高い金利を取ることができます。これは個人も同じで、銀行にお金を貸すと(預金すると)高い金利を受け取ることができると言うわけです。理論的には政策金利まで金利を上げることが可能ですが、その分銀行の利益は減っていきますので、サービスの維持は難しくなっていきます。
こんな状態のアメリカでも、超大手の銀行の金利は低いままです。これは、金利を支払わなくてもお金を預けている人がたくさんいるからです。この状態でも大手の銀行にお金を預け続けているということは、銀行にお金を盗まれていることなのです。ただし、それに気づいていない人たちはたくさんいるので、大手銀行はその人達から儲けてやろうと考えているわけです。
アメリカの政策金利はいつかは下がることが予想されている
コロナが開けて消費が活発になり、物価が急激に上がり始めたことに対して、アメリカ政府はブレーキをかけるために政策金利を急ピッチで上げてきました。こうすることで、高い金利を支払いたくない企業はお金を借りれなくなり、企業活動は緩やかになり、経済活動がスローダウンし、最終的には人々のものを買う意欲が減少し、物価の上昇を停めることができると考えられています。
よって、物価上昇が止まって景気が悪くなってくると、政策金利は下がりだすことが予想されています。今のところ、アメリカの物価はまだまだ下がっていませんので、金利が下がるタイミングは今のところどんどん先延ばしになっています。しかし、いつかは下がると考えられています。政策金利が下がればSoFi銀行の4.6%の金利も下がります。
よって、いつSoFi銀行の口座を作ればいいかは簡単です。「今」です。今すぐ動いて高い金利の恩恵を受けるか、何もせず大手銀行にお金を搾取され続けるかのどちらかです。ちなみに金利の高いHigh Yield Saving Accountを持っている銀行はたくさんありますので、よく調べて好きなところを選べばいいかと思います。
利息は毎月振り込まれる!
アメリカの銀行の金利が面白いところは、利息は12回に分割されて毎月振り込まれることです。日本だと半年に一度だと思います。日本の大手銀行だと、半年に一度の利息が100円にも満たないなんて言う話はざらにあります。SiFiの年利4.6%の場合、ざっくり言うと、年利4.6%を12で割った約0.38%の金利が毎月支払われます。例えば1万ドルをSaving Accountに置いておくと、1ヶ月後に38ドルが振り込まれます。毎月何もしなくても38ドル入ってきます。
いくら投資が大好きな私でも、いくらかの現金は持っておかないといけません。どうせ現金を持たなければならないのであれば、最初に多少手間がかかっても金利の高い銀行に預けておく事を迷わず選択します。
4.6%APYとはどういうことか?
このAPY (Annual Percentage Yield)というのは、厳密には複利込みの年利を指します。複利とは簡単に言うと毎月入ってくる利息に対しても更に利息がもらえると言うことです。よって、一切口座から金額の出し入れがない場合には、毎月入ってくる利息は少しずつ増えます。その結果、一年間で4.6%増えますというのがAPYです。1万ドルを銀行に預けて放置すれば、一年後に1万460ドルになります。この複利込みのAPYという数字を使うほうが、より金利が高く見えるため、通常銀行ではAPYという表現で金利を表します。
アメリカ政策金利が高い今の時期は、メイン銀行を見直すチャンス
アメリカの政策金利の動きに敏感に反応したのは、SoFiのような実店舗を持たない新しいネット銀行でした。アメリカでも日本でも、超大手と言われる銀行は、銀行支店の家賃を払い、大量の銀行職員を雇っているため、儲けたお金をそれらに支払う必要があります。しかし、ネット銀行は、本業の儲けの大部分は利息としてお客様に還元し、さらに事業を拡大しようとしています。いずれ銀行員や銀行の実店舗は必要なくなりますので、どこかで超大手の銀行は破綻するか、事業形態を大きく変える必要が出てくるのではないかと思います。バンク・オブ・アメリカ、ウェルス・ファーゴ、シティグループ、チェースといった超大手の銀行は今やThe Worst Bank in Americaでググると上位に出てきます。
メインバンクを見直すのは、金利の恩恵を最大限受けることができる「今」だと思います。SoFiのいいところは、更に給与口座に指定して給与を5,000ドル以上振り込むと、300ドルの入会ボーナスがもらえるところです。紹介リンクを使えば更に25ドル上乗せされて325ドルもらえます。ただ、私はなぜか紹介リンクを使おうことをすっかり忘れていました。
最後に、私はChase銀行も持っていますが、証券口座をChaseで持っているのと、Chaseのクレジットカードを作り続けたいという思いから、Chase銀行は解約はしません笑。現金はSoFi銀行、証券口座とクレジットカードはChase銀行という役割分担が私にはしっくりきています。
口座開設後、5,000ドル以上の給与振り込みをすることでボーナスをゲットできます。口座開設条件をご自身でご確認の上、手続きを進めてください。
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