【2025年7月】アメリカ駐在時に日本のマイホームを売却し、投資資金に変えた話

投資

アメリカ駐在が決まったとき、人生の大きな決断を迫られました。それは、9年間住んだ愛着のある日本のマイホームをどうするか。結果として、私はマンションを売却し、その資金をアメリカでの投資に回すことで、資産を大きく増やすことができました。この記事では、そのプロセスや学びを詳しくお伝えします。アメリカ駐在を考えている方や、不動産売却、投資に興味がある方に参考になれば幸いです!

マイホーム購入の背景:家族のための選択

私が新築で購入したマンションは、4LDK、103m²の広々とした物件でした。少し郊外に位置し、会社まで通勤に1時間ほどかかりましたが、妻の実家が近く、子育てのサポートを期待して選びました。当時は夫婦共働きで、住宅ローンは私が単独で35年の変動金利で組みました。団体信用生命保険(団信)に三大疾病特約をつけていましたが、住宅ローン控除を活用することで、実質的な金利負担はほぼゼロ。繰り上げ返済はせず、住宅ローン控除期間の終了後に計画を立てようと考えていました。

このマンションは家族にとって快適な空間で、新築ならではのきれいな状態を保ちながら、愛着を持って暮らしていました。しかし、アメリカ駐在が決まったことで、状況は一変します。

売却を決めた理由:賃貸か売却かの葛藤

アメリカへの赴任が決まったとき、マンションをどうするか真剣に考えました。選択肢は大きく二つ:賃貸に出すか、売却するか。賃貸も魅力的でしたが、以下の理由から売却を選びました。

  • 価値観の変化:アメリカでの生活が価値観を変える可能性が高く、帰国後の住まいニーズが変わるかもしれない。
  • 契約期間の不透明さ:赴任期間が不明確で、賃貸契約の設定が難しい。
  • 管理費の上昇リスク:築10年を超えると、マンションの管理費や修繕積立金が上がる可能性がある。
  • 予期せぬリスク:日本にいない間に地震などの災害が起きるリスク。

これらの点を考慮し、売却が最適と判断しました。賃貸管理の手間やリスクを避け、資金を現金化してアメリカでの新たな一歩に活かしたかったのです。

売却プロセス:高値で売るための戦略

売却を決めた後、複数の不動産業者を検討し、最終的にマンションの分譲元である大手不動産業者に依頼しました。営業担当者からは、直近の販売実績に基づく価格が提示されましたが、私は「その価格ならあなたに頼まなくても誰でも売れる。もっと高く設定してほしい」と交渉。なぜなら、9年間丁寧に住み、部屋の状態に自信があったからです。

結果、相場よりかなり高めの価格で売り出しを開始。まだ住んでいる状態での内覧でしたが、すぐに数組が興味を示し、設定価格での購入申し込みが入りました。スムーズに進めたいと考え、それ以上の価格交渉はせず、アメリカに持って行かない家具や家電を無償で譲ることにしました。これが買い手にも喜ばれ、Win-Winの契約が成立しました。

不動産業者も高値での売却で手数料が増え、マンション全体の価値も上がるため、同じマンションに住んでいた住民の方々にとってもプラスに。まさに「三方よし、四方よし」の取引となりました!

驚きの結果:9年間「タダ」で住めた!?

驚くべきことに、9年間住んだマンションは購入価格よりも高く売れました。住宅ローンは全額完済し、9年間支払ったローンの支払い分がすべて現金として戻ってきたのです。つまり、実質的に「新築マンションにタダで住めた」ようなもの。この経験を通じて、不動産が投資としてのパワーを秘めていることを実感しました。もしまた日本に帰任したとしても、同じスキームを使えば、永遠に家賃をタダにできる気さえします。

このマンションの売却益は、予想以上の金額に。アメリカでの新たな生活をスタートさせるための大きな資金となりました。

アメリカでの投資:売却資金をどう活かしたか

渡米後、売却で得た資金をアメリカの銀行口座に移しました。まず、ずっと憧れていた新車を現金一括で購入!アメリカでは車通勤となる事から、一生に一度、いい車を買うなら毎日乗れるアメリカでこそ価値がMAXになると考えていました。ガソリン代も安く、高速道路もほとんど無料。いい車を乗り回すにはパーフェクトな環境だと言えます。

ちなみに私は日本でもずっと新車を現金一括で購入して乗り換えし続けていました。そうすれば売却時には高く売れ、そのお金でまた新車を買えると言うサイクルを回し続ける事ができます。最初の1台を頑張って買えばずっと新車に乗っていけるわけです。

マンション売却で得たお金の残りの資金で、S&P500連動の投資信託「FXAIX」に投資を始めました。初回投資額は5万ドルと、かなりの額を投じることができました。

投資を始めたタイミングは、コロナ禍が落ち着き、トランプ政権1期目の大統領選挙直前で株価が低迷していた2020年秋頃。S&P500は当時約3300ポイントでしたが、2025年現在は6300ポイントを超え、約2倍に成長。FXAIXはこれまで一度たりとも含み損を出さず、ポートフォリオの柱として資産を増やし続けています。

投資のコツと学び:この成功の背景には、タイミングだけでなく、S&P500のような分散投資の強みがありました。アメリカ駐在中の投資は、為替リスクや税金の違いなど注意点もありますが、長期的な視点でコツコツ続けることが重要です。私の場合、FXAIXを選んだのは、低コストで安定したリターンが期待できるから。駐在中の投資初心者には、こうしたインデックスファンドがおすすめです!)

振り返り:売却して本当に良かった?

今振り返ると、マンションの売却は大正解でした。賃貸に出していたら、管理の手間やリスクを抱えつつ、資金は固定されたまま。売却によって得た現金をアメリカでの投資に回せたことで、資産は大きく成長しました。

久しぶりに住宅ローンという負債を全く抱えていない状態になり、心も晴れやかです。ローンが無くなると空の青さに気づくとよく言われますがまさにその通りだと思います。

さらに、駐在生活を通じて人生の価値観も変わりました。アメリカの広々とした生活スタイルに慣れると、帰国後の住まい選びも変わるものです。日本に帰任してより古くなった我が家に再び住むのではなく、家を売却したことで、将来の選択肢を広げられたのも大きなメリットです。

駐在をチャンスに変えよう!

アメリカ駐在は、単なる仕事の機会ではなく、資産形成のチャンスでもあります。日本のマイホームをどうするか悩んでいる方は、売却や賃貸のメリット・デメリットをしっかり比較して決断してください。私の場合は、売却資金を投資に回したことで、経済的な自由度が大きく向上しました。

あなたも駐在をきっかけに、資産運用の第一歩を踏み出してみませんか?ブログ「アメリカでカブはじめました」では、投資や駐在生活のノウハウをこれからも発信していきます。ぜひ、他の記事もチェックして、資産形成のヒントを見つけてください!

この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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