【2024年8月】8月2日(金)、5日(月)の株価大暴落を振り返って思う事

投資

2024年8月2日と8月5日に株価の大暴落が発生

2024年8月2日(金)に日経平均は2,216円下げ、週が明けた8月5日(月)にはさらに4,451円下げるという大暴落が発生しました。それまで過去最大の下げ幅だった1987年10月20日(月)のブラックマンデーの3,836円を超え、史上最大の下げ幅となりました。

今年から始まった新NISA制度で積み立てを始めた方や、レバレッジをかけて信用取引をしていた方の中には、この暴落でパニックになって持っている株を売ってしまった人も多かったと思います。

私は日本側では従業員持株会への投資しかしていませんが、それでもざっくりこの2日間で500万円ほど下がりました。

アメリカでも、同じタイミングで日本ほどではないものの、株価は下落しました。私は𝕏(旧Twitter)に毎日の値動きをポストしていましたので、それを振り返るとS&P500の動きは下記のような感じでした。

8月1日(木) マイナス1.37%

8月2日(金) マイナス1.84%

8月5日(月) マイナス3.00%

8月6日(火) プラス1.04%

7月が非常に好調だっただけに、アメリカ側でも大きく下がったという印象を持ちました。アメリカ側でも3日間で2万ドルほど下げたと思います。

日本側とアメリカ側で合わせて800万円が3日間で消えていくわけですから、改めて株の恐ろしさを感じました。

この暴落中に感じた事

この暴落の期間、私は日本への一時帰国中であり、大変な事が起きているなと思いながら、日本のニュースをリアルタイムで観ていました。この時に感じた事や、私が実際に行った事をまとめておこうと思います。なぜなら人間は忘れる生き物だからです。今回の教訓を次の暴落に活かすことが目的です。

1.報道はとにかく煽るので、冷静になることが重要

ニュースやSNSにしてみればこういった時はとにかく視聴率、閲覧数を稼ぐチャンスですので、ショッキングな言葉を使ってきます。「ブラックフライデーを超えて市場最大の下げ幅!!」「サーキットブレイカー発動!」なんていう記事がたくさんありました。𝕏でも、「株を勧めているインフルエンサーのせいで全財産を失った、許さない。」なんていうポストも。ただ、冷静に数字を見ると、日経平均でも実際の下落率は数パーセントであり、グラフで見れば2023年11月の株価に戻ったくらいのものでした。

日経平均チャート

S&P500はさらにダメージは浅く、2024年5月の指数に戻った程度です。このようにグラフで見れば、それほど大騒ぎするような事態ではありませんでした。

S&P500チャート

2.稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせる事が大切

大暴落の翌日の8月6日(火)に日経平均はプラス3,217円と暴騰し、すでに株を売ってしまった投資家は非常に重要な一日を逃してしまいました。投資の名著『敗者のゲーム』には、「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせる事が大切」と書かれています。

1990年から2020年の30年間のS&P500の平均リターンは7.7%ですが、この期間中のたった10日の急騰日を逃すだけで、リターンは5.4%にまで下がってしまいます。それくらい株価が急騰する日を逃すと長期的なリターンに悪影響を与えてしまいます。よって、今回の暴落の正解はそのまま持ち続ける事でした。私は日本側もアメリカ側も売ることなく持ち続ける事が出来ました。

3.レバレッジはかけるな!

レバレッジをかけた信用取引は、右肩上がりで株価が上がっていくときにはとんでもない儲けを生み出しますが、今回のような暴落時には大変な損失を生み出します。例えば3倍のレバレッジをかけていて、50%株が下がってしまった場合、50%x3でマイナス150%になります。この場合、ロスカットと言って、持っている株が強制的にその価格で売られてしまい、さらにマイナスになった50%分を支払わなければならなくなります。これを回避するためには追証と言って、さらに資産を入れて強制ロスカットされないようにしなければいけません。デイトレードのような短期の取引を考えているのであればまだいいですが、長期投資をしている人にとってはレバレッジをかけて大きく儲けるよりも、長期にわたって市場に居続ける事の方が重要です。青汁王子こと三崎優太さんが、今回の暴落で破産寸前に追い込まれたことが大きなニュースになりましたね。

4.暴落は年々回復が早くなっている

今回の暴落は8月2日、8月5日の2日間で終わり、8月6日には急回復してしまいました。暴落した時こそ安く株を買うチャンスでもあるため、次回の暴落時には追加で株を買おうとしていましたが、あっという間に買い時は過ぎ去ってしまいました。暴落から立ち直るのも年々早くなっていくように思います。これは、インターネットのおかげで情報が瞬時に拡散され、株の取引自体もネットで簡単にできてしまうためではないかと思います。

では8月6日に株が買えたかというと決してそんなことはありません。その日はどこまで下がっていくのかは誰にもわからない恐怖のどん底です。そこで買い向かうのはかなりの意志力が必要ですし、それこそギャンブルのような感覚だと思います。

よって、今回の教訓としては、暴落で買うのは私にはほぼ無理だという事がわかりました。

5.毎月積み立て投資が最強

結局のところ、長期投資を考えている私のようなインデックス投資家にとっては、暴落しても慌てず、暴騰しても後悔せず、たんたんと積み立てていくしかないと思いました。まさに私の座右の銘でもある「JUST KEEP BUYING」が重要という事です。

月1,000ドルの積立投資を決意

今回の暴落を経て、毎月こつこつ投資することが重要だと改めて感じました。よってこれを行動に落とし込みます。最近毎月のように史上最高値を更新するため、入金をさぼっていたのですが、これを機に毎月1,000ドルですが、月末に積み立てを再開していきます。今はS&P500(投資信託)とNASDAQ100(ETF)をメインに投資しています。よって、まず金額指定はできないETFのNASDAQ100(QQQM)を500ドルに近い分購入し、残りの金額で金額指定で購入できる投資信託であるS&P500(FXAIX)を購入するという方法でやっていこうかと思います。

この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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