【2025年4月】S&P500の定期買い付けと3月の相場状況

投資

3月のアメリカ市場:トランプ関税への不安で下落

2025年3月のアメリカ株式市場は、トランプ大統領が予告していた「相互関税」政策の発表を前に、不安感が漂う展開でした。主要3指数(S&P500、ダウ、ナスダック)は、関税による貿易摩擦やインフレ再燃への懸念から、徐々に下落。特に輸出依存度の高い企業やグローバルサプライチェーンに関わる銘柄が売られ、市場全体に重い雰囲気が広がりました。

4月に入り、実際に4月2日にトランプ大統領が関税政策を発表すると、市場の懸念は現実のものとなり、4月6日時点で主要3指数は揃って大幅な下落、いわゆる「暴落」状態に突入しています。この急落は、投資家にとって心理的に厳しい局面ですが、長期投資家にとっては「安く買えるチャンス」とも言える時期です。

4月8日時点の1か月の株価推移は以下のようになっています。急激に下がってきましたね。

トランプ関税の経緯:貿易戦争再び?

トランプ大統領の関税政策は、彼の政治キャリアを通じて一貫したテーマである「アメリカ・ファースト」の延長線上にあります。以下に、今回の「相互関税」政策に至る経緯を簡単に振り返ります。

2016年からの保護主義

トランプ氏は2016年の大統領選で、貿易赤字削減と国内製造業の復活を掲げ、中国やメキシコに高関税を課す公約を打ち出しました。第1次政権(2017~2021年)では、鉄鋼・アルミニウムに25%・10%の関税を導入し、中国製品には最大25%の関税を課すなど、積極的な保護主義を展開。特に2018~2019年の米中貿易戦争は世界経済に大きな影響を与えました。

2024年再選と関税再強化

2024年の大統領選で再選を果たしたトランプ氏は、貿易赤字(2024年で1兆2000億ドル超)を「国家の非常事態」と位置づけ、関税政策を再び前面に押し出しました。選挙公約では、中国に60%、全輸入品に10~20%の関税を課す案を提示し、国内産業の保護を訴えました。

2025年4月の「相互関税」発表

そして2025年4月2日、トランプ大統領は「相互関税」政策を正式に発表。4月5日から全輸入品に一律10%の基本関税を課し、各国の対米関税率や貿易障壁に基づく追加関税を上乗せする仕組みです。例えば、中国には34%、日本には24%の追加関税が設定され、さらに自動車には25%の特別関税が4月3日から適用。これにより、中国や日本からの自動車輸入にはそれぞれ69%、59%もの高関税がかかる事態に。

この政策は、貿易を「公平化」し、米国の製造業を再生させる狙いですが、輸入価格の上昇によるインフレ懸念や報復関税のリスクが浮上。EUや中国は猛反発し、ゴールドマン・サックスは景気後退確率を35%に引き上げるなど、市場は大混乱に陥っています。

暴落時こそ「Just Keep Buying」

さて、こんな市場の暴落局面でも、私の投資モットーは変わりません。それは「Just Keep Buying」!このブログでも何度もお伝えしてきたように、個人投資家は短期的な結果に縛られる必要はありません。

個人投資家の強み

機関投資家は毎期・毎年の成績を求められ、市場が暴落してもプラスに持っていくプレッシャーに晒されます。一方、個人投資家の私たちは違います。今年のポートフォリオがマイナスになっても、長期的な視点で「今は我慢の時」と割り切れるのが強みです。私はこの関税ショックで株価がしばらく低迷する可能性も覚悟しています。それでも、歴史を振り返れば、人類はどんな不況も乗り越えてきました。1929年の大恐慌、2008年のリーマンショック、そして今回のトランプ関税も、長期で見れば通過点にすぎません。

安く買えるチャンス

暴落時は株価が下がる分、同じ投資額で多くの株数を買える絶好の機会です。S&P500のような幅広い市場に投資していれば、経済が回復したときに大きなリターンが期待できます。こうした時期に淡々と買い続けることが、将来の資産形成につながると信じています。

今月の買い付け:FXAIXを自動積立

今月もルーティン通り、4月1日にS&P500連動型投資信託「FXAIX」を自動で買い付けました。詳細は以下の通りです:

  • 投資額: $1,000
  • 基準価格: $196.20
  • 購入株数: 5.097株
  • 保有株数(合計): 1,309.773株

買い付けの状況

FXAIXの状況

暴落時は「株数」に注目

市場が暴落している今、資産額を見ると目に見えて減っていくので、つい不安になりますよね。私も人間ですから、ポートフォリオの数字が縮むのは気分がいいものではありません。でも、こんな時こそ「株数」に目を向けるのが大事!株数は減らないし、むしろ安く買える分、同じ$1,000でも多くの株数が手に入ります。このマインドセットが、どんな市場環境でも積立を続けられる秘訣です。

自動積立を設定しているおかげで、感情に左右されず淡々と投資を継続できています。これぞ長期投資の醍醐味ですね!

今後の投資方針:変わらずコツコツ、状況次第で買い増しも

トランプ関税による市場の混乱は当分続くかもしれませんが、私の投資方針はシンプルです。入金力(給料)が変わらない限り、毎月の積立を続ける。これまで通り、FXAIXに$1,000を自動投資し、株数を増やしていきます。

ただし、もし市場がさらに大きく下落し、S&P500が割安感を増すようなら、現金ポジションを使って買い増しも検討します。暴落はリスクでもあり、長期投資家にとってはバーゲンセールのチャンス。冷静に市場を見極めつつ、柔軟に対応していきたいと思います。

おわりに:歴史を信じて投資を続けよう

2025年4月、市場はトランプ関税の嵐に見舞われていますが、個人投資家としてやるべきことは変わりません。暴落を恐れず、淡々と積み立てを続けること。歴史上、どんな不況に見舞われても、経済は回復してきました。その時に備えて、今、安く株を買い集めておくのが賢い選択だと信じています。

※投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。

この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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