日本では従業員持株会、アメリカではインデックス投資
私の投資スタイルは最近非常にシンプルになってきました。基本は以下の2つです。
日本:従業員持株会
アメリカ:インデックス投資(S&P500、NASDAQ100)
なぜこんな投資スタイルなのか?現時点での私の考えをまとめていきます。これは時間と共に多分変わっていくと思いますので、現状を記録しておくことが将来の自分にとって有用かと思います。
人間は自分の性格や価値観は将来もずっと変わらないと思い込みやすいそうです。ところが実際に自分の過去を振り返ると、全く違う価値観を持っていたことがわかるはずです。
特に自分の過去の価値観を記録しておけば、どういう変化があり、どうして今の価値観にたどり着いたのかがわかるようになり、きっと自分の将来にとっての重要な情報ソースになるはずです。
投資にかける時間もただではない
投資を初めていろいろと勉強していくと、面白いものでこれにどんどん時間をかけたくなります。お金が増え始めるとなおさらです。さらに早く、さらに確実にお金を増やしたいと誰もが思います。
しかし、これに時間を使えば使うほど、投資に労働力をかけていることになります。そうすると投資で増えたお金の時間当たりの価値は下がってしまうわけです。
例えば、1時間使って5万円稼ぐ事ができたら時給5万円ですが、10時間かかって調べていたとしたら時給は5,000円になってしまいます。たとえ労働ではなく投資対してであっても、使った時間はただではないことを覚えておくことが重要です。
同じ理由から私は不動産投資もしていません。不動産投資は楽しそうですが、株と比べるとはるかに手間がかかると思います。私の価値観からすると、不動産投資は不労所得とは呼べません。手間がかかるのであれはそれは立派な仕事だと思っています。
そういう観点から見てみると、日本側で行っている従業員持株会は給与天引きで自動引き落とし、自動再投資ですので、まったく何もする必要がありません。アメリカ駐在期間中は自分で日本で株取引をすることできません。つまり、従業員持株会に出資する事以外にやれることはありません。
アメリカ赴任時にマンションも売却してきたため、不動産も持っていません。不動産投資ももちろんできません。
アメリカ側の資産運用は株式投資をすることができます。私は2024年5月に高配当株、債券を売却し、そのお金もすべてインデックス投資に回しました。よって今はすべてインデックス投資だけになりました。インデックス投資は指数を選び、その中から手数料の低いETFや投資信託を選ぶ必要がありますが、一度決めてしまえばあとは楽です。こちらも自動再投資です。
株の最大の魅力は手間がかからずに投資できること。もちろん勉強は必要ですが、他の自分の好きなことをしながらも片手間でできるくらいのほうが私には向いています。
よく考えてみたら、高配当株は必要なかった
アメリカでの投資は、まずはS&P500に連動するFIAIXを買う事から始めました。ただ、興味本位で高配当株をやってみたくなり、このブログでも紹介させていただいているように、様々な高配当ETFを買ってみました。AGG、HYG、VYM、SPYD、HDV、JEPQ、JPEIなど。これらはどれも非常に魅力的なETF達です。
最近、こうした高配当ETFから、毎月もしくは3か月に一回配当金がもらえるのが楽しくなり、待ち遠しくなっていました。しかし、よくよく考えてみると、私はそれらの配当金をただ単に自動で再投資していただけでした。配当金で好きなものを買ったり、美味しいご飯を食べたりしているわけではなかったのです。
すでにFIREを達成して高配当株からの配当で生活しているわけでもありません。毎月会社からの給料内で問題なく生活が成り立っています。
であれば、高配当株をやっている目的がすでにないことに気づきました。
よって、高配当株を全部売却して、その売却金額をすべてNASDAQ100指数に連動するQQQMの購入に充てました。アメリカのS&P500やNASDAQ100連動のETFや投資信託でも3か月に一回配当金が出るのですが、それらは再投資します。これからは配当金(インカムゲイン)ではなく、資産額の上昇(キャピタルゲイン)を目指す投資だけを行っていこうと思います。
配当金はもらうたびに税金がかかります。よって、配当金をもらい、税金がひかれ、残りを再投資するよりも、配当金を出さずにそのまま企業の成長にお金を再投資する方が、理論上は資産は増加していきます。S&P500やNASDAQ100で大きな割合を占めるハイテク企業はこの方針を取っており、配当金を出す代わりに利益は投資に回し、会社を成長させることで投資家に還元しています。よって、このようなハイテク株が主要構成銘柄となっているS&P500やNASDAQ連動商品の配当金は少ないわけです。
個別株に手を出さないわけ
個別株は日本の従業員持株会、そう、自分の会社だけです。他には一切持っていません。自社の株であれば、経営状態は自分が一番良くわかり、10%の奨励金もつけてくれます。これらは非常に大きなアドバンテージです。世界中にある株の中で10%の奨励金付きで買付できるのは従業員持株会くらいのものでしょう。そこまでのメリットがあっても、それでも日本に帰任したら解約しようと考えています。
個別株は株価が数倍、数十倍に膨れ上がる魅力もありますが、逆にゼロになる可能性もあり、私にはリスクが高い投資商品です。
株価が下がって、買い時を待って買う必要があったり、将来にわたって成長性があるか分析したりと手間がかかります。リスク分散するためにはこの作業を数十社、数百社しなければなりません。
それだけの手間を掛けたところで、インデックス投資に勝てる投資家はわずかであることが様々な本に書かれています。よって、投資に関する本を読み漁った私としては、個別株はやらないことにしています。
S&P500か、オルカンか?
最近はインデックス投資をする人が増え、インデックスならアメリカ集中投資のS&P500か、全世界に分散投資できるオールカントリー(オルカン)かの論争が巻き起こっています。
今のところどちらを買っても中身はほとんどアメリカ企業になってしまうため、パフォーマンスはあまり変わりません。昨年インドの人口は中国を抜き、インド株がもてはやされています。オルカンであれば、このインドにも分散投資できるというメリットがあります。
ただ、私はアメリカに住んでいるので、アメリカが如何に経済的に恵まれているか強く実感しています。
- 地理的に有利 南北はメキシコとカナダに接しているだけで、大きな紛争とは無縁です
- 国土が広い どこまでも続く広い国土。まだまだ開発できる余裕があります
- エネルギーが豊富 シェールガスに加え、各種クリーンエネルギーにも力を入れています
- 人口が増加傾向 3億人とインド、中国と比べると少ないですが、緩やかに増加傾向にあります
- 教育制度 世界中から優秀な学生が集まります
- 企業の新陳代謝が早い ベンチャーが次々と生まれ、超巨大企業に発展していきます
- 経済システム 経済に関しての法律やルールがしっかりしています
- 多様性 人種のるつぼであり、多様な文化が交わることでいいアイデアが生まれます
オルカンに入っているアメリカ以外の国々(日本も含めて)が、今後アメリカよりも経済的に発展する可能性が高いと考えることは私には難しいです。
よって私はS&P500とNASDAQ100をメインに投資しています。
シンプルなほったらかし投資
私の今の投資スタイルはシンプルなほったらかしスタイルになりました。今は追加投資もそこまで考えておらず、ボーナス時期などにぼちぼちやっていこうかと思います。そして資産が勝手に増えていくのを眺めていようと思います。
現金はSoFi銀行に預けておけば、年利4.6%で運用できるので問題ありません。ただ、このSoFi銀行での利息は、SoFi銀行の利息と入会ボーナスだけを使った無リスク投資という企画を始めてしまいましたので、これは続けていこうと思います。これはこれで楽しみです。
※2024年10月現在、4.5%APYに変更されました。
また自分の気が変わり、投資スタイルを変更する時に記事にして残していこうと思います。
※投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。
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