アメリカ総合債権ETF「AGG」とさようなら

投資

AGGを売却した理由

AGGを売却したのは、ずばり低リターンだからです。

AGGは格付けAAA(トリプルA)以上の債権7,000本以上から構成された債権ETFです。トリプルA債券自体が安全、7,000銘柄を組み入れているという理由から、超ローリスクと考えられる債券です。配当利回りは2021年 1.77%、2022年 2.39%、2023年 3.13%でした。

私はまだまだ資産形成をしたいので、この利回りでは満足できませんでした。債券価格は金利と逆相関の関係があります。AGGをたくさん買ってからアメリカの政策金利が上昇したせいで、AGGは非常に安くなり、含み損も8,000ドルくらいになっていました。

AGGは毎月配当が出ますので、実際にはそれほど損益が出ているわけではありません。投資口座の画面で見る損益には、配当を再投資した分の金額は購入金額の方に入るので、基準価格の変動分だけがプラスマイナスで表示されるためです。それでもマイナスを見続けるのは嫌なものです。

買うときより、売る時の方が難しい?

株や債券は買うのは簡単ですが、売るのは難しいです。手続き自体は売るのと同じくらい簡単ですので、これは精神的なハードルが高いという意味です。その結果、マイナスになってもいつまでも売れない、「塩漬け」という状態になるのだと思います。私は個別株には手を出しませんので、あまり経験がないのもありますが、S&P500指数に連動したFXAIXがどんどん伸びていく中で、ずっとマイナスのAGGに資産を置いておく価値は薄いのかなと思いました。

もちろん基準価格が下がっている債権は、今が買い時ではないかとも思います。今からAGGを買っていく人にはチャンスがあるかもしれません。しかし、基準価格が復活したところで、利回りはそれほど高くはありません。AGGはローリスク、ローリターンの商品です。今のSoFi銀行の4.6%の利息よりも低い利回りで、元本割れリスクを背負っています。私の年齢であればもう少しリスクを取れますので、同じ債権でも倍くらいの利回りを出せるHYGでもいいのではないかと思います。

さんざん迷った挙句、ETFを売る練習も兼ねて、2024年3月にきれいさっぱりAGGは売却しました!いざというときに、さっと動けるように、証券を買ったことがある人は、売る練習はしておいた方がいいと思いました。一連の売買で、自分がどう感じるのかを経験しておくことが重要だと思います。

新天地を求めて

AGGを売却し、想像以上にさっぱりとした私。すぐさまこのお金を次の投資に回します。このお金をほぼ三等分し、QQQM、JEPQ、JEPIを購入しました。これらについてもまたレビューを書きたいと思います。

AGGは初めて買った社債ETFであり、毎月配当が入ってくる事がどんなことなのかを知ることが出きました。ありがとうAGG。私の結論は、AGGはもっとお金持ちの紳士淑女が、使いきれず余ったお金を預けておく、そんなETFだと感じました。

もちろん、アメリカの政策金利が下がったときには、AGGやHYGが復活し、この債権が冬の時代に耐えきった人達がご褒美をもらえるような、そんな未来を期待します。

※投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。

この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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