2024年のアメリカ市場
あっという間に2024年が終わり、2025年が始まってしまいました。2024年12月はたったの3記事しか書けなかった自分を反省しつつ、2025年は気持ちを新たにこのブログを運営していこうと思う次第です。
まずは2024年のアメリカ市場をサクッと振り返ってみます。アメリカ主要株価指数の推移は以下の通りでした。
- DOW +12.80%
- S&P 500 +24.01%
- NASDAQ +30.78%
歴史的に、S&P500の平均年間上昇率(幾何平均)は+6~7%程度と言われています。よって2024年は平均の3倍以上値上がりした一年でした。また、2023年から2024年の2年間は1997年から1998年の2年間以来の最大の上昇率だったとの事です。つまり、この2年間市場にいた人は相当な恩恵を受ける事が出来たと言えます。市場の有名な格言に「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」と言いますが、まさにこの2年間は「稲妻が輝き続けた瞬間」だったと言えると思います。
しかし、2024年8月5日には日経平均はアメリカ株価急落と日本の政策金利上昇の影響から、1987年10月20日のブラックマンデーを超える市場最大の下落幅を記録しました。2024年から始まった新NISA制度を活用し、株式取引に手を出した人達の中には慌てて損切りして大やけどしてしまった人も続出しました。有名なインフルエンサーが借金地獄に陥ったという話もありましたね。
ただ、この一年チャートで見た場合、8月の大暴落も「それどこ?」というレベルの下落でしかなかったことがわかります。結局のところ、慌てて株を売却せず、むしろそこで追加投資していた人たちが大きく資産を伸ばすことになりました。
よって、2024年はあらためて私が信じているJust Keep Buying戦略がはまった一年だったと思います。
さて、次に私の投資スタイルの変化について振り返ります。
①5月に高配当株をすべて売却し、NASDAQ100に全投資
このブログでも記事を書いている通り、私は実際に自分で体験してみて、感じたことを記事にしています。そのため、これまでいろいろな投資商品を買ってきました。高配当ETFである、AGG、HYG、VYM、SPYD、HDV、JEPQ、JPEIなど。これらの投資商品からもたらされる分配金は完全な不労所得であり大好きでした。しかし、結局は何に使うとういう訳でもなく、ただ再投資しているだけだという事に気づいた私。であれば、配当によるインカムゲインを狙うのではなく、株価上昇によるキャピタルゲインを狙った方がいいのではないかと思い、すべての高配当株を売却してNASDAQ100のETFであるQQQMを9万ドル一気に購入しました。
これが正しかったかどうかはまだわかりませんが、少なくともQQQMの2025年1月3日現在の含み益は1万6,000ドルに達していることを考えれば、十分うまくいっていると言えます。今後もしばらくはAIブーム、量子コンピューターブームは続くと思いますので、ハイテク銘柄中心のNASDAQ100には今後も期待したいと思います。
②5月からSoFi銀行の利息でNASDAQの投資信託(Mutual Fund)に投資
アメリカの実店舗を持たないネット銀行であるSoFi銀行では、Saving Acccountの預金利息が4.6%と非常に高かったため、ここに給与を振り込んで生活防衛資金を確保しながら毎月金利をもらうことができます。ただし、2025年1月現在は4.0%にまで下がっています。アメリカの銀行は毎月金利が振り込まれます。日本は半年に一度ですね。日本のネット銀行である楽天銀行の場合、2025年1月現在、預金の300万円分に対しては金利0.18%、それ以上の分に対しては金利0.12%です。つまりアメリカ4.0%、日本0.18%で比較すると、アメリカでは日本の22倍以上の金利がもらえます。
そこで、このアメリカの銀行でもらえる利息で投資を始めれば、元本である預金には一切手を付けず、ノーリスクで投資を始められるのではと思い、この預金利息投資企画を始めました。NASDAQ連動型投資信託であるFNCMXを毎月の利息分だけ購入しています。これも順調に続いており、2025年1月3日現在ですでに2,319.75ドルまで増えています。
③8月にS&P500の定期買い付け設定を再開
8月の暴落時に、暴落のタイミングでうまく株を買う事は困難であることを学んだため、S&P500連動型投資信託(FXAIX)とNASDAQ100連動型ETF(QQQM)を毎月合計1,000ドル買い付ける事を決め、今も継続しています。毎月同じ金額を買う事で、株価変動のリスクをならすことができます。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれ、誰でも簡単にできる最も初歩的な投資戦略です。しかし、無理せずに少しずつ積み立てていくのであればやはりこの戦略が最高なのではないかと思います。
④12月に自動積立設定を開始
毎月1,000ドルの買い付けでさえ、少しでもいいタイミングで買えないかと考えてしまい、チャートとにらめっこする。それが時間の無駄だと感じたことから、この買い付けを自動化してしまおうと考えた私。1,000ドル分ぴったりで買いたい場合、ETFだとその瞬間の市場価格での単元株でしか取引できないため、うまく取引できません。その場合、投資信託であれば金額指定で自動購入の設定ができます。よって、NASDAQ100連動型ETFであるQQQMの定期積立は一旦はあきらめ、S&P500連動型投資信託のFXAIXのみを1,000ドル買う事にしました。もちろんQQQMは売らずにそのまま持ち続けようと思います。NASDAQ100連動型のいい投資信託も見つかればよかったのですが、なんせFXAIXのような手数料がとんでもなく安い(0.015%)ものは見つからなかったため、S&P500で毎月1,000ドルの積立を継続する事にしました。
2024年は投資方法がシンプルになった
これら①~④を振り返ってみると、自分の投資方法が非常にシンプルになってきた事を感じます。毎月自動的にS&P500に1,000ドル投資し、銀行に入ってきた利息をNASDAQに投資する。これだけです。私は投資にかける時間にも自分の時給がかかると考えますので、投資リターンを増やすためにはいかに時間をかけないかが非常に重要だと思います。同じ理由から個別株も買いません。株の選定や売買タイミングの見極めにかける時間がもったいないと感じてしまうからです。その浮いた分の時間は英語学習に使ったり、読書に使ったりすることでさらに本業の時間給を上げていく事ができます。よって、2025年はこのすっきりまとまった2つの投資方法を続けていこうと思います。またそのうち気分が変われば、このブログに書いていこうと思います。このブログで紹介している下記の3つの投資商品の2025年1月3日現在の状況は下記の様になっています。
2024年4月に始めたこのブログもなんとか2025年を迎える事が出来ました。最初の記事に書いたように、アメリカ駐在という人生の大きなリスクを取った以上、アメリカでの生活や仕事から貴重な経験値を得る事だけでなく、しっかりと蓄財も行い、今後の人生をより豊かなものにしていこうというのがこのブログのテーマであり目的です。2025年はトランプ大統領の2度目の政権が始まる重要な年です。この先アメリカに何が待ち受けているのかわかりませんが、初心を忘れることなく、今後も投資を続けていこうかと思います。
※投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。