【2024年11月】今からアメリカでクレジットカードをつくり始める方へ

クレジットカード

クレジットカード作成にはいろいろな条件が必要です。

アメリカ駐在員になるといろいろな人からクレジットカードの情報を聞き、早く作りたくなるもの。しかし、アメリカでクレジットカードを作るという事は信用会社からクレジット(信用)を得る事が必要となります。もちろん渡米したばかりの人の信用はゼロであるため、クレジットカードを作ることはできません。この記事では私の体験談を踏まえて、おすすめの手順を紹介させて頂きます。

注:あくまで私ならこう進めるなというステップになります。

渡米前の日本での準備

まずは渡米前にやっておく事があります。

日本側で申請することができ、アメリカのクレジットヒストリーを築くことができるクレジットカードを作っておく事です。有名どころは下記3つです。もちろんどれか一つで十分です。

ANA CARD U.S.A.

JAL USA CARD

Premio

この時に、家族帯同で赴任される場合には配偶者のクレジットカードも作成しておくといいです。家族カードでも問題はありません。そうすることで、将来夫婦ともにクレジットヒストリーが形成されていき、両方クレジットカードを作成していけるようになります。

また、渡米前に銀行も開設しておきたい場合、三菱UFJ銀行からアメリカのU.S.Bank(旧ユニオンバンク)の口座を開設することができます。この時にも夫婦のジョイント口座にして、Checking AccountとSaving Accountを両方開いておくと便利かと思います。

アメリカに来てからやること その①

アメリカに来たらまずはソーシャルセキュリティー番号(SSN)を取得します。これがないとアメリカで免許を取ったり、家の賃貸契約をしたり、銀行を作ったりできませんので最優先です。

ここからはまあ自由なんですが、私はまずはChase銀行を開設することをおススメします。理由はアメリカでクレジットカードを大量に作っていくためには、Chase系のクレジットカードは避けては通れないからです。Chase系のクレジットカードは持てる数に限界があるため、なるべく早い段階で作成していくのがいいでしょう。しかし、Chaseはカード審査が厳しいという難点があります。それを乗り越えるためには、Chase銀行に銀行口座を開設して、Chase銀行からの信用を得る事が重要です。ここでも夫婦のジョイント口座にして、Chacking AccountとSaving Accountを作成しておくといいかと思います。現在ではChecking口座もSaving口座もあまり口座の違いはないのですが、作ることでどういったものなのかわかってくると思います。特に作ってもデメリットはありません。普段使いしたり、小切手を切るために使う口座がChecking口座で、普段使わないお金を貯めておくのがSaving口座だと覚えておけば十分です。Saving口座の方が金利が高い傾向にあります。

Direct Depositと言って、給料の振り込み口座をChase銀行にしておくことで、銀行からの信頼はさらに得る事が出来、上客として認識されるようになります。

このChase銀行開設時点で、もうU.S.Bankは解約してしまっても構いません。U.S.Bankはアメリカで最初の給料をもらったり、生活を整えるために小切手を切ったりするのに必要なだけです。Chase銀行はアメリカ最大の銀行グループです。全米に支店があり、規模も大きいので便利です。

アメリカに来てからやること その②

ここからはクレジットヒストリーを築いていきます。日本で作成したANA CARD U.S.A.、JAL USA CARD、Premioのどれかで普通に買い物をしていきます。あまり限度額いっぱいまで使わないようにしましょう。20%以下が理想的です。それを超える場合はカード会社に限度額引き上げの交渉をするのも手です。そして毎月のクレカの支払いは全額遅れず支払いましょう。自動払い機能を使うと、支払い忘れがなくなって安心です。そしてあとはこれを繰り返しながら半年から1年ほど待ちます。数か月もすると、銀行のHPでクレジットヒストリーを確認することができるようになります。しかし、たとえ一般的にクレカが作成できると言われている740程度のクレジットスコアがあったとしても、渡米して半年から1年程度待たないとクレジットカードは作成できません。うっかりクレジットカードを申請してしまうと、クレジットヒストリーのチェックが入り、クレジットスコアが下がってしまうため、最初の半年は我慢して日本で作成したクレジットカードを使い続ける事をおススメします。

また、最初の一枚目のクレジットカードを作成できるかどうかをChase銀行の自分の担当者に直接聞いてみるのも手だと思います。口座を作成後、Chase銀行の支店に行って、窓口で担当者と話したいと言えば、銀行員を紹介してくれるかと思います。その人と仲良くしておくと、いろいろと助けてくれます。ただし、たまに電話もかかって来たりしますので、面倒な部分もあります。銀行にとっては、毎月給与が口座に振り込まれる人は彼らが付き合っていきたい良いお客様です。その証拠に、Chase銀行もSoFi銀行も、口座作成ボーナスを得るためには、会社からの直接の給与振り込み(Direct Deposit)が必要となります。

アメリカに来てからやること その③

私はアメリカ国内出張が多かったため、一番よく使う空港で離発着の多いUnited AirlineのUnited Explorerというクレジットカードを最初に作りました。最初に作るカードは何でもいいのですが、おすすめは私のように航空会社系のクレカを作るか、もしくは私が2枚目に作成したChase Sapphire Reserveをいきなり作ってしまうかです。Sapphire Reserveは年会費$550と非常に高いですが、私がアメリカでもっとも価値があると感じるクレジットカードです。アメリカのクレジットカードについての発信者は数多くいますが、年会費$95のSapphire Profferedではなく、あえて高いReserveを推すのは少数派かもしれません笑。実際に使ってみれば年会費以上に得をすることが実感できるのですが。なかなかその勇気が出ないのだと思います。

ここからはもう自由です。好きなクレジットカードをChaseでもAmerican ExpressでもCitiでも作っていけばいいと思います。ポイントは、カード申請は最低でも3か月に一回にする事と余分なカードはきちんと解約していく事です。私のブログではクレジットカードの解約方法も説明しています。エクセルに、申請日、ミニマムスペンド(条件とボーナス)、年会費、解釈日、5/24ルール対象カードか、などを記入していくと忘れる心配はないでしょう。5/24ルールはChase系クレジットカードの基本ルールで、24か月以内に対象カードを5枚までしか持てないというものです。6枚目からはChase銀行のクレジットカードは発行できません。この縛りがあるために、多くの人は、まずはChase系クレジットカードを作成していく事になります。

アメリカに来てからやること その④

クレジットカードも順調に作成できるようになってきたら、Chase銀行には投資口座を開設し、現金は利息の高いネット銀行へ移すことをおススメしています。これは、Chase銀行でクレジットカードを作成していくために、Chase銀行の信用はキープしておきつつ、金利の高い銀行で利息をもらいたいという人向けの方法です。私はSoFi銀行というSaving口座の利息が4.3%APY(2024年10月現在)というネット銀行に現金は置いて毎月金利をもらっています。Chase銀行にはInvestment口座があり、ここである程度の金額の投資商品を持っています。そのおかげかどうか100%の確証はありませんが、申請したクレジットカードはすべて即日Approveされています。

これらの方法を使い、2024年10月現在で、私は合計18枚のクレジットカードを作成してきました。ほとんど1年で解約してしまうため、現在保持しているのはそのうち7枚です。ずっと解約せずに持ち続けているのは、Chase Sapphire ReserveとAmexのHilton Honors Aspireの2枚です。どちらも年会費が$550と高額ですが、それ以上に価値があると判断しています。

正しくクレジットカードを活用すれば、年間で軽く1万ドルは旅行代や買い物代が節約できるようになると思います。そのお金を投資に回せば、アメリカ駐在期間中に旅行も満喫しながら資産形成を進めていく事が出来るでしょう。皆さんが素晴らしいアメリカクレジットカード生活を送れますように!

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