アメリカ高配当ETF「SPYD」レビュー

投資

SPYDはS&P500銘柄で構成される高配当ETF

SPYDは簡単にいうと以下の特徴があります。

1.SYYD、HDV、VYMは超メジャーなアメリカの3大高配当ETF

2.S&P500構成銘柄の中で高配当な80銘柄から構成される

3.5%近くの配当金を狙うことが可能

4.3、6、9、12月の年4回配当金を受け取ることができる

5.安定した配当収入が欲しい人向け

それでは詳しく見ていきます。

高配当ETFの代表選手

SPYDはアメリカのState Street社が運営する高配当ETFです。S&P500の銘柄の中から配当利回りの高い80銘柄を選んでS&P高配当指数を作成し、これに連動するETFです。

組み入れ比率の考え方は異なっており、S&P500では会社の規模が大きいほど比率が高い加重平均型ですが、SPYDでは均等配分されています。アメリカで高い配当を出している優良企業の株を、分散して買えてしまうのが最大の魅力です。2024年4月現在のSPYDの上位10銘柄は下記になります。

J.P.Morgan invest account より

基準価格は2024年4月現在、40ドル程度ですので、比較的少額から買う事ができます。経費率は0.07%で文句なしに低いです。 配当利回りは5%弱程度で、決して悪くないと思います。高配当株は、もちろん配当金が維持もしくは増配され、安定的にこのETFからの収入を得ることが目的ですが、長期的には基準価格の上昇によるキャピタルゲインも狙う事ができます。

高配当ETFの一般的な使い方

投資による収入が生活費を上回ると、働かなくてもよくなります。これがまさに最近流行りのFIRE生活です。そのためにどのような手段で投資から収入を得るかと考えたときに、決まった時期に何もしなくても勝手に口座にお金が入ってくる高配当株の配当金は非常に魅力的です。

これがS&P500などに投資していた場合には、配当金ではなく指数の上昇によるキャピタルゲインが主な収入源となりますので、現金を得るためには増えたS&Pを少しずつ切り売りすることになります。有名なのは4%ルールで、生活費の25倍の金額になったS&P500を毎年4%ずつ売って現金化していけば、高確率でずっと暮らしていけるというものです。

しかし、実際にこれを実行するのは簡単ではありません。なざなら今まで買ってきて貯めたものを毎年売っていくというのは精神的にかなりきついからです。長年こつこつと貯めてきた人ほど、それが減ることは許せなくなるものです。

こういう場合に、高配当株であれば精神的ストレスなく、貯めた分には全く手をつけず、配当金のみを使って生活していくことができます。これは非常に魅力的に見えます。ただし、これまでの実績から言えば、長期的に持ち続けた場合の総資産額はS&P500の方が圧倒的に増えていますので、結局どちらがいいかは個人の好み次第となります。

買ってみてわかったこと

私は、S&P500連動のFXAIXという投資信託を最初に買ったため、次は投資信託ではなくETFについて学びたいと思っていました。また、インデックス株と高配当株の差について「実感」してみたいという好奇心から、SPYDを購入しました。

配当金は3月、6月、9月、12月の年四回入ってきます。今は特に使う予定もないため、配当金はそのまま再投資に回しています。Chase銀行では自動で再投資できるDRIPという機能を使えますので、初回で設定してしまえば、あとはほったらかしで再投資ができ便利です。

初回購入は2021年4月です。基準価格は当時と現在で微増です。ほとんど変わっていません笑。しかし、これは不思議な事ではありません。

インデックス投資銘柄を牽引する成長中の企業は、あまり配当を出さずにその資金をさらに成長のために投資に回すことで、株価をどんどん上げていって株主利益を最大化します。これに対し、高配当銘柄の企業はどちらかと言えば成長は鈍化してきており、成長が見込めないのに利益を再投資するよりも、株主に配当金を払って還元する事で、株主価値を最大化しています。そのため、株価はそれほど動きません。

肝心の平均配当利回りの方は2021年4.71%、2022年3.86%、20203年4.84でした。

買ってみた感想は「安定」の一言に尽きます。FIREしている人にとっては、この要素は非常に重要なんだろうなと感じます。ただし、私のようにまだまだ資産形成期の人には、退屈な部類に入るのかもしれません。私はまだ合計3回しか買い付けをしておらず、今のところあまり増やそうとは思っていません。

投資は最終的に自己判断、自己責任の世界です。この記事にはあくまで私の実体験とその感想を書かせていただきました。誰がなんと言おうと最後は自分の判断で投資を行って下さいね。

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この記事を書いた人
おりべ

アメリカ駐在サラリーマンとして働きながら、アメリカでの資産運用について模索中。
このブログでは、私が一歩でも自由になるために日々学んだことを発信していければと思います。
投資のモットーは ”Just Keep Buying”です。
TOEIC 930点(リスニング495点、リーディング435点)、英検準一級。

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